テストステ論

高テス協会会長がテストステロンに関する情報をお届けします。

IzumoBASEを退職しました

今のステイタスと今後

4月30日をもってIzumoBASE株式会社を辞めることとした。今日が最終出社日だった。5月からは他の会社で働く。IzumoBASEには2015年の11月に入社したから、1年6ヶ月働いたこととなる。今までお世話になりました。

IzumoBASEとは

www.izumobase.com

東大発のSoftware-defined Storageベンダー。P2P分散ファイルシステムIzumoFSを開発している。IzumoFSはScalaで書かれている。おれが抜けたため開発者を絶賛募集中だから、システムソフトウェア開発経験がある人はぜひ応募してほしい。開発部はほとんどが未踏天才クリエータで、研究調査もするし、設計や実装についてちゃんと議論することも出来る。

IzumoBASEに入った経緯

おれは2015年6月にVA Linux Systems Japanという会社を辞めた。その後フリーランスとしてS3関連の仕事をしていた。そこでS3関連のオープンソース界隈に色々と特攻してたらMinioというアメリカの会社から声がかかった。彼らはオンプレS3ストレージを開発していて、ストレージのバックグラウンドもありS3の知識もあるおれはマッチしていた。しかしおれとしては、彼らが使っているGoという言語がマジで嫌で迷っていた。

そんな時ネットでたまたまIzumoBASEの記事を見つけ、Scala分散ファイルシステムを作ってるという点が気に入って応募した。

分散ファイルシステムを分散システムとファイルシステムに分解すると、おれは両方とも作ったことがなかった。おれが作ったdm-writeboostはブロックレイヤーだし、Nim言語のFUSEライブラリも作ったがこれはファイルシステムを作ったとは言わない。実際に時間をかけて一つのファイルシステムを真剣に作ることで、他のファイルシステムも理解しやすくなるだろうし、良い経験になると思った。S3はその点、プロトコルについてはもう分かっているし構造としてもファイルシステムよりは簡単だから、少なくとも技術的には学ぶことが少なかったはず。同様に分散システムについても興味があったから、やってみたいとは思っていた。やはり、実際に作ってみるのと使ってみるのとでは理解が全く違うと思うので、おれは作らないと気が済まないところがある。

すぐに応募するとすぐに採用が決まった。

IzumoBASEでの仕事

勤務方法は、週1は会議のため出社するがその他はリモートワークが許されていた。仕事は自分のMacでコードを書いたり、会社のマシンに入ってログを読んだり、解析したり、基本的にはおれが入った時にすでにざっくりとは出来ていたIzumoFSの品質を上げることだった。コード理解のために読む中で他の人に知識共有も行った。その他、新規開発としてNFS-GaneshaというオープンソースソフトウェアとIzumoFSとのつなぎ目を書いた。

他には並行して別の設計検討も進めていた。このブログでRaftの論文詳解とか、Bizurの紹介をしたけど、それも仕事の一貫としてやった。他にも色々と論文は読んだし、こういう点はかなり面白かったと思う。

辞めた理由

これを書くと日本では問題となるから書かない。

例:

転職活動

能動的に転職活動はしていなかった。今すぐ辞めないと死ぬというレベルではなく、仕事もそこそこに楽しかったので、もう1年くらいは居てもいいかなという気持ちだった。なので、LinkedIn経由で転職エージェントがコンタクトをとってきたうち、特に面白そうだと思うものに関してのみ返事をした。それは3件あった。1社目は仕事内容がミスマッチだったため見送りとなったが、他の2社からオファーをもらい、結構悩んだがうち一社に行くこととした。

蹴った方の一社は外資系の大企業で、年俸もかなり良かったのだが、リモートワークが出来ないということがネックとなりお断りした。面接はWebEXでのテクニカルスクリーニングが2回あって、これは英語で行われたため良い経験となった。ただ、WiMAXを制限時間帯に使っていることと相手がアメリカにいるため、音が時々途切れる中でのリスニングとなってしまい、英語はかなり苦戦した。

こう書くと結局消去法で決めたんかーいと思われるかも知れないが、そうではなく、今までとは違う分野へのチャレンジとなる点を好んだ。おれは日立でストレージからキャリアを始めて、車載OS、S3ストレージ、分散ファイルシステムなどシステムソフトウェア寄りのことばかりしてきたため、このままではダメだと前から思っていた。これは主に、こういう仕事の案件は少ないため、今後もソフトウェア開発を仕事としていくことが難しいのではないかという不安だ。次の仕事は、かなり勉強が必要だとは思うが、自分の幅を拡げることになることが出来るため、やってみようと思った。あと次の会社は外国人もいて、コミュニケーションは英語になるため、この点も向上に繋がると思った。色々やばいがやるしかない。