テストステ論

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Overwatch: エイムモードを図で説明する

Overwatchには3つのエイムモードがある。この記事ではこれらについて説明する。オーバーウォッチ掲示板を見ると、エイムモードのことを理解していない人が多いので、ここは京大卒のおれが一旦まとめておこうと思う。

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新しく導入されたリニアランプが赤、もとからある指数ランプが緑、デュアルゾーンが青だ。正確にはわからないが、名前や説明からこのような仕様だと考えられる。スケールについては色々と差があるかも知れないが、それはセンシで調整可能なはずなので、ここでは最大値を揃えた。

  • リニアランプというのはリニアという言葉が示すとおり線形。線形というのは小学校算数の言葉でいうと比例という意味だ。数式でいうとy=ax
  • 指数ランプの指数というのは指数関数の指数であり、y=axで表される
  • デュアルゾーンについては、傾きが小さい時は上がりが小さく、傾きが大きくなると極端に早くなるという性質のものらしいので、おそらくこういう感じのものではないかと思われる

リニアランプが出てきて、パッドの人の中にはリニアランプを使っている人もいるようだが、結論をいうとパッドではリニアランプを使うべきではない。

これはなぜかというと、パッドは細かい調整がしにくいので、リニアランプのような挙動をすると全くエイムが定まらなくなるからだ。リニアランプを使っているパッドユーザはトロールと言っても過言ではない。ではパッドでは何を使えばいいかというと、デュアルゾーンが一番いいと思う。センシやエイムモードはキャラによって変えるべきではないし、だとすればもっとも無難なデュアルゾーンを選択しておくのがどのキャラをプレイするにしても安定してエイム出来ると思う。

ここまでがエイムモードの説明。ここからはXIM4実装の難しさとリニアランプ対応がされるとなぜマウスがより有利になるかをより詳しく説明をする。

おれは先日のブログで指数ランプを使った場合にはXIM4はlogをとっているはずであると述べた。しかし実際にはそう簡単ではないのだ。なぜかというと、y=axのxに0を代入してしまうとyは1になる。つまり、スティックを倒していないにも関わらず視点が動いてしまうという結果になる。

このためにオーバーウォッチではおそらく、なんらかの項でフィードバックをかけているものと思われる。例えばy=ax-1などという数式だとする。しかし実際にはより複雑だ。というのもPS4オーバーウォッチはパッドでプレイすることを前提に設計されているためデッドゾーン補正(スティックの振れが極端に小さい時は倒れていないものとして押しつぶす)なども存在する。つまり実際には上の図や式のように綺麗にはなっていない。

一方、XIM4の目的はマウスの移動速度を視点移動速度を比例させることだから、これはかなり難しくなる。y=ax-1ならば、x=log(y+1)だからまだよいが、デッドゾーン補正が入ってきたりすると計算はむちゃくちゃになる。おそらく、係数や補正などを調整して出来るだけ努力しているというのがXIM4の現状だろう。体感的にも、XIM4を使っていると、大雑把なエイムは良いのだが、細かいところでは少し違和感があることがある。これは他のユーザからも「PCとは同じではない」という形で報告されていることだ。以下の動画でも、「XIM4は現存するコンバータでは最高だけど、所詮はスティックの動作のエミュレーションであり、そこに上限がある」言っている。

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一方、リニアランプというのはy=axだから、これに定数項がついてy=ax+Cなどとなっても、x=(y-C)/aで簡単だし、仮にデッドゾーンがあったとしてもxが大きな部分から外延することによってxが小さい部分が補間出来てしまうのだ。だから、リニアランプならばXIM4は理論上はPCレベルのマウス操作を実現出来ることになる。

最後に、リニアランプが導入されるとマウサートレゲンがさらに有利になるという誤解があったので解いておく。まず、指数ランプを使っていたとしてもマウスの速度に対して正比例して視点が動くようにXIM4が変換しているため、振り向きについては現状でも十分に早くすることが出来る。リニアランプ対応がされてもこれは全く同じだし、振り向きが早いという意味でトレゲンがさらに強くなるということはない。あるとすればエイムの精度だ。特にソルジャーなどで中距離から撃つ時には今までより精度が上がるものと思われる。むしろ気にするならばこちらだと思う。

次にマウサーは振り向きが早くてずるいという指摘だが、これは設定に依る。例えばKUNなどは振り向き23。5cmに設定しているし、おれもそのくらいでプレイしている。このセンシというのは180度振り向きをするためにマウスパッドの半分以上動かさないといけないからかなり辛い。ハイセンシとして知られるSurefourでも振り向き13センチ程度だから、ぶっちゃけていうと振り向きだけを比べるならばPS4のパッドの高センシプレイヤーの方が早い。やってみると分かるが、振り向き20cmくらいだと、90度まではぎり対応出来るがそれ以上は腕をかなり振らないといけないから遅くなり、振り向いてもどの道撃ち負ける。

むしろ、マウスの良いところはその精度にあると考えている。おれもそうだったが、パッドプレイヤーは振り向きが早いことが強いことだと考えており、強いやつは振り向きが早いと考える傾向がある。しかし実際にはマウサーは振り向きが遅い。ではなぜ彼らが強いかというとそもそも振り向くことが必要な立ち回りをしていないのだ。だからおれは、パッドプレイヤーでもマウサーがマウサーがと言わずに立ち回りをしっかりして、ローセンシ(センシ20とか)にしてちゃんと当てることに集中すべきだと考えている。というのも、パッドプレイヤーのエイムはひどすぎる。全く明後日の方向に手裏剣を投げていたりして、お話にならない。トロールといっても過言ではない。なのでまずはローセンシにしてきちんと当てることに集中して、ある程度高い視点移動とエイムの精度を両立させたければマウスを使うようにすればいい。でないとマウスにしてもまた、振り向きは死ぬほど早いが全く当たってない状態になってしまい、全く意味がないから。

XIM4がリニアランプ対応を実装したらまた報告する。マウサーのみんなは楽しみにしていてほしい。