edpiがどれだけ違うとセンシが違うと言えるのか

前に「センシはころころ変える方がいい」という主旨の話をして、「なるほど」と言う人もいれば、先入観に囚われていて批判に回る人もいたのだが、では「変える」というのは一体どのくらいかという点について話をしたい。

以下がCSGOプロのセッティングである。

CS:GO Pro Settings & Gear List | ProSettings.net

おれがedpiという言葉を使う時はCSGOの数値を使っていると思ってほしい。例えば、CSGOでいう1000edpiというのはScreaMが使っているセンシだが、これはviewspeedでによってOWに変換すると3200edpiに相当する。視界エイムでは、画面の移動速度(あるいは画面内での距離)が重要であるため、変換にはviewspeedないしはmonitor distanceを使い、360度distanceによって一致させるのは無意味だと考えている。

CSGOは極端にエイムが重要なゲームなので、全体的にセンシは低めとなっている。典型的には800-1000edpiがくらいが多く、これは一周でいうと40-50cmくらいに相当する。

リストを見ると、センシはおよそ40edpi間隔で分布してることが分かる。800族、880族、920族、960族、1000族あたりが多い。ベストなセンシというものが存在すると仮定すると、これだけ多くのプレイヤーが40edpiごとに分布するというのはあり得ないことなので、彼らは40edpiごとくらいでセンシを「異なる」と判断していると考えられる。仮に1edpiの単位で違いがあるのであれば、年収数千万円、賞金は億にも到達する世界だから、より精密に数値を決定しているはずである。中には4edpi単位で調整している選手もいるが、これは「なんとなくそれがいいと思うから」という程度であり、実際には40edpi単位に丸めてしまっても変わらないと思う。

以上より、CSGOでは、少なくとも40edpi(一周でおよそ2cm)違うとセンシが違うといえることは分かった。CSGOは現存するもっともエイムに厳しいゲームなので、CSGOにおける下限は、おそらく他のゲームにも適用出来る。

ではおれがどう考えているかというと、おれは20edpiは違うと感じることが出来るが、10edpiの違いは分からない。そもそも、センシというのはその時の身体の状態に依存するものであり、多少の振れがあり得るものだから、ある時に1000edpiから1010edpiに変えて見て良いと思ったが、翌日になってみるとダメだと感じることは良くある。では20edpiというと、同じく翌日になってみるとダメだと思うことはあるが、10edpiに比べると有意に確率が低いため、20edpiは十分に離れているのだと考えている。

結論: 20edpi未満の調整は無意味だからやめましょう。