【長銀出身】「二段階認証を知らない」セブンペイ社長小林強の経歴・学歴

どうも、ゴッドエイムあきらです。

GAAラジオの方で、セブンペイの不正アクセス事件について連日語ってます。

セブンペイ社長の小林強氏が二段階認証を知らないのにプロジェクトのリーダーをしていたということもあり(「預かる身」という言葉も使っていましたね。これについては後で説明します)、かなりバズっています。

今回、小林強氏の経歴について調査した結果を調べてラジオで話したところ、相当な引きがあり、多くの人にとって興味のある話題だと思ったので、 文章で読む方が楽だという人のためにブログの方にも書いておくことにします。ラジオで聞きっぱなしの方が良いという方はラジオの方をお楽しみください。チャンネル登録もお願いします。

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小林強氏の経歴

結論としては、小林強氏の経歴は以下になります。

  • 1981/4 - 2000/6 長銀
  • 2000/6 - 2004/2 興銀
  • 2004/2 - セブンイレブン

参考: https://www.bloomberg.com/profile/person/15352001

Nissenの役員も歴任していたようで、そちらの資料を検索しても同じ経歴が見つかるので、情報としては正しいと思います。

銀行出身ということで、キャッシュレス決算プロジェクトのリーダーに任命されたということは想像に難くありません。

長銀事件との関係は不明

長銀を2000年に辞めたということは、長銀事件が1998年に起こった時に、長銀にいた人間ということになります。この時、年齢としてはちょうど40歳くらいだったことになります。

長銀事件 - Wikipedia

長銀事件というのは、長銀が経営難に陥った際、巨額の粉飾決済を行ったという事件です。経営陣は逮捕されています。

その後の順調なキャリアを考えると、長銀の中でも出世頭だったことは想像に難くなく、となると、粉飾決済に関わったかどうかまでは言及出来ませんが、何かしら 情報としては知っていたであろうという予想は立ちます。銀行の中で生きていく能力は非常に高かったのではないでしょうか。

長銀事件以前に辞めた長銀OBたち

長銀に入るのは高学歴である必要があるというのも理由ではありますが、長銀出身には活躍している人が多いです。今回はその中から2人紹介します。

林修

「今でしょ」でブレイクした東進の林修先生は、有名ですが、長銀出身です。1989年に入行し、配属が自分の希望どおりでなかったということと、そもそも 銀行の未来に暗さを感じたという理由で、同期最速の5ヶ月で長銀を辞めています。
ちなみに私は日立製作所を2年9ヶ月で辞めましたが、これでも同期最速ではなかったです。同期最速では入社前に辞めるという神もいました。 それでも、5ヶ月というのは異常な決断力だと思います。それだけ自分の能力に自信があったということかも知れません。

その後、一時期破綻した生活を送っていたようですが、受験業に関わるようになってから頭角を現して、 今の圧倒的な活躍や知名度というのはご存知のとおりです。

八尋俊英

林先生と長銀の同期で、大学も同じく東大法学部の八尋氏は、 長銀に8年勤めたあと、ソニーに転職し、経産省に入って「情報大航海プロジェクト」というものに関わったあと、 シャープを経て、現在は日立コンサルの社長をしています。長銀OBの今というシリーズで取り上げられていました。

長銀からソニー、経産官僚へ IT最前線に立ち続けるコンサル社長【長銀OBのいま(11)】(上) | 長銀OBのいま | ダイヤモンド・オンライン

情報大航海プロジェクトというのは、グーグルを打ち負かす最強の国産検索エンジンを作るという野心的なプロジェクトだったかと思います。

小林強氏の学歴

小林強氏については学歴も気になるところです。しかし、この学歴については詳しい情報はありませんでした。従って以下は私の想像になります。

上で挙げた長銀OBの二人はともに東大法学部です。当時の長銀は、東大出身者を多く採用していたと思います。実際に、長銀OBの今シリーズに出てくる他のOBも調べてみると大半が東大卒です(法学部の他、経済学部、工学部や農学部などもいます)。

従って、その後に猛烈に出世していることや、おそらく長銀でも出世頭だったことを考えると、確率としては5割かあるいは8割程度は東大卒なのではないかと思います。とても理系の人間には見えませんから、おそらく東大の法学部か経済学部ということになります。

今回の事件に思うこと

小林強氏は情報技術の素人であるというのは明らかなのですが、キャッシュレス決済という極めて慎重に計画すべきプロジェクトのリーダーになってしまいました。これには、これが金融系のプロジェクトということもあり、 銀行出身のエリートを上に立てる必要があったという理由があると思います。

実際に今回事故を起こしたことによって、セブンペイは経産省からポイント還元を認められない可能性があります。このように、何かあった時にも、政府に人脈のある人間がトップに立っていると便利です。 従って、セブンイレブンとしては小林強氏が金融出身だからこういうサービス開発に強いということは一切期待しておらず、立ち上げの時や何かあった時のためにトップに置いたということになります。 これが「預かる身」という表現の意味です。 若い人には理解出来ないと思いますが、古い人間にはむしろこれを美徳と感じる人もいるくらいの一般的な考えです。

実際に、今回のパスワードリセットの仕組みについても、小林強氏が考えたものではなく、他の人が考えたものなのでしょう。小林強氏は矢面に立つために用意されたただの傀儡であり、 真の責任は本当に開発をリードした人間にあります。その意味では、小林強氏がここまでネットで叩かれているのは少しかわいそうな気もしてきます。 しかしここからが小林強氏の本当の仕事であり、セブンペイが良いサービスとして復活することを心よりお祈り申し上げます。

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