野口整理法とLRUアルゴリズム

フリーランスになってたぶん誰もが思うことは、書類管理どないしよかである。労働環境をクリーンに保つことは、仕事に集中するために極めて重要なことである。

書類整理の方法として有名なものに、野口整理法というのがある。これは、

  1. 書類は"まとまりごとに"封筒に入れる。
  2. 新しい書類は左に入れる。
  3. 右端に達したら保管するか棄てるか決める

という方法である。これは明らかにLRUである。

しかし、この整理法には「まとまり」をどう決めるのかという曖昧な点が残る。しかし、よく考えればこれは問題ではない。以下のようにすればOK。

  1. 参照されたタイミングが同じ2つの封筒は、凝集度が高い"可能性"があるので、1つの封筒にまとめる。
  2. ある封筒を参照した時、その封筒の一部しか参照しないならば、凝集度が低い"可能性"があるので、2つの封筒に分割する。

ここで、「可能性」という曖昧な判断基準があるが、「しないよりする方が良いだろうからする」という判断が正しく、結果として機械的に実行することが出来る。(原理的にはモンティ・パイソン問題と同じ)

ということまでは気づいたのだが、ダリューン。雑務がダリューン。

(追記)

野口整理法は、そのアルゴリズム自体が優れているだけでなく、整理することの心的敷居を下げる効果もある。

なぜ書類が積み重なってしまうか?というと、それをどう整理すれば良いか分からないからである。野口整理法によると、ある書類を入力とした時、

  • その書類に適した封筒があるか
  • あるいはないか

の2通りしかあり得ない(もしこれが否定されるならば、野口整理法は成り立たないから。封筒のルックアップが出来ないから書類の全走査になってしまう)。従って、その入力に対するアクションは一意に決まる。従って、全書類を機械的に整理することが可能となる.

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