小卒試験制度の導入を提案する

この記事は、多くの人には辛い話かもしれない。でも書くしかない。日本を活性化する唯一の方法、「小卒試験制度」について。

問題意識 〜ほとんどの人は大学行く意味ない〜

あなたはなぜ大学に行ったのか。大学で何を学んだのか。私は、大卒のうち9割以上は本質的には大学に行く意味はなかったと思っている。それどころか、高等教育を受ける価値すらないと思っている。そういう人たちが大学に行った理由は一つ、大卒でないと就職試験において無条件で負けてしまうからだ。それ意外にはない。大卒でないと国際社会での競争に負けてしまうからこれからはより一層大卒でないといけなくなると言う人がいるが、はっきり言ってそういう人たちはその土台にすら立てないから全く関係ない。

意味のない大学教育

この歪んだ大学進学が何を引き起こしているか。まず、大学の先生が研究出来ない。大学の講義では割り算から教えなくてはならず、そんな価値のない仕事のために忙殺される人たちがいる。もちろん、研究出来ないだけでなくモチベーション低下にもなる。人生の無駄だから。彼らの多くは、現存する何かしらの研究分野で博士号までとったけど、出身校にポストがないためしょうもない私立大学のポストを得たというケースだから、彼らが研究を出来ないのは本当にもったいないのだ。はっきり言って、しょうもない教育の時間を、その研究分野を一般に説明するブログ執筆にでも割り当ててくれた方がはるかに有益だ。もちろん研究を進めてくれる方がより有益だが。

無意味に垂れ流される助成金

そういう人たちの受け皿として私立大学が乱立する。助成金が垂れ流される。その助成金をトップレベルの学生たちに配れたらどれだけ良いことか。あるいは高校生・中学生でもいい。幼児でもいい。とにかく他に配るところがある。現在、私立への助成金は合計で3000億ほど出ている。これらを全部廃止して、国立大学に通う学生への助成金に使った方がはるかにいい。

私大への助成金で歪められる日本の教育現場 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

2017年度の交付学校数は、短期大学や高等専門学校なども合わせると873校(出所:日本私立学校振興・共済事業団、以下同)で、一般補助=2688億円、特別補助=479億円。

東京医大の入試差別

東京医大の入試で差別があったという問題があったが、私は別にあれは、助成金が一切使われていないならなーんも問題ない話だと思っている。そもそも私立がなにしようと勝手だからだ。むしろ男子の入学を禁じている国公立大学の存在の方がはるかに問題だと考える。

町田の事件

最近では、町田にある偏差値47の高校で、不良が教員をおちょくったあげく殴られて、なぜか教員だけが悪いということになってる謎事件が発生したが、あれも、本来なら高校など進学しなくても良い人間が高校に進学しているから故の歪みだと考えられる。高校を卒業しないと高卒としてすら扱ってももらえない、しかし勉強は一切わからない。教員におちょくられてるような気がするから反抗したくなる。スポーツもできない。そのストレスを発散しているだけなのだ。それが、不良ということだ。

小卒試験制度の提案

小卒試験制度とは、その名のとおり、小学校を卒業する時点で試験を行い、それに不合格した場合は留年ないしは進学の権利を喪うという制度のことである。学科は、算数・プログラミング・英語の3科目とする。上位10%だけが進学を許され、それ以外は不合格となる。

国主導で学歴のデフォルトを行うことにより、日本国内のすべての企業がこれに合意して、大卒が本来必要ない仕事での学歴差別を撤廃することになり、本当に勉強する人だけが大学に行くようになり、彼らは多くの補助を受けることが出来るようになる。

これが成り立つと確信する背景として以下の2つを挙げる。

今後は本質的に学歴が必要のない仕事はどのみち消える

今後、情報技術が発展していくと、人間がする単純作業というのは減っていく。例えば、車は自動運転になる。運転手の類はすべて消える。コンビニも無人になる。多くのことをロボットがするようになる。工場などのライン仕事もなくなっていく。事務作業もなくなる。弁護士や医者すらもいらなくなっていくと言われている。現状でも、かなりの仕事がコンピュータの補助によってなされており、会社によっては事務系職員の大掛かりな再配置をしているところもある。

その世界で本当に必要なのは、まさしくその情報技術を発展させていく人か、あるいは他の分野の先端を切り開いていく人、応用を進めていく人たちだろう。彼らはもちろん、本質的に大学教育が必要な人間である。

人間は娯楽を提供するようになる

そうなると人間は何をするか?ロボットに仕事を奪われると発狂する人がいるが、それは違う。何もしなくて良くなるか、あるいは新しい仕事が生まれるかだ。ほとんどの人は前者に属することになると思う。

そして、この、生まれてセックスして死ぬだけの昆虫のような人生が大半になった世界では、他の人間を楽しませることの価値が大きくなってくる。これは新しい仕事の範疇といってもよい。

それは現状でいうとどのような仕事か。芸人、ゲームプレイヤー、配信者、あるいはこのようなブログでも多少の人には読んでもらえてるから娯楽の一つかもしれない。AV女優などは現状はまだ下に見られる傾向にあるが、これから地位が上がっていく。

このうちゲームプレイヤーに注目してみる。今、日本のeスポーツはアジアでも弱小の部類である。これを強くするためには、囲碁のプロプレイヤーのように、小学生や中学生の段階からすべてをそれに注ぐ必要がある。しかし現状では、大学も卒業しなきゃ困ってしまうしということで中途半端に学業もやりながら続けているプレイヤーが多い。格ゲーのときどのような存在は特異点でしかない。囲碁でも、灘高校から京大医学部に入って医者になったけど、やっぱり囲碁がやりたいといって囲碁のプロに転向して七大タイトルをとってしまった坂井秀至というプレイヤーがいるが、それに近い。しかしそんなプレイヤー、他には存在しないのだ。

小卒試験が導入されると、勉強は基本的な読み書きが出来る小学生まではやり、そして小卒試験合格のためにその過程までは本気で勉強する。もし合格したら国の厚い保護を受けて勉強をする。だめでもふんぎりをつけてゲームに打ち込む。もしこんな選択がとれたなら、現在のプレイヤーたちはどれほど幸福だっただろうか。小卒試験で落ちてしまった人たちにとっても、小学校までの過程を本気で勉強したのだから、それはその後の人生にとっても大きな宝物になってくる。現状では、小学校の過程すら理解していない大学生が存在してしまっているのだ。

もちろん、娯楽を提供しようとしても芽が出ない人は多く生まれると思う。しかし、上に述べたように、その人たちが本来やるべき仕事はロボットなどが代替しているから、あとは昆虫の人生を送ればいいのだ。

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