二社連続でリモートワーカーを体験したおれがリモートワークの真の良さについて語ろうか

おれは前職と前前職でほぼフルでリモートワークをしていた。色々含めると、もう4年以上はリモートワークを続けていたことになる。業務はソフトウェア開発です。リモートワークでも、監視ソフトを立ち上げてないといけないとかいうクソ形態ではなく、本当に自由です。京大って感じですね。

今、リモートワークは良いとか悪いとか議論が盛んに行われているため、その中に一つの意見として示しておこうと思う。

おれはリモートワークは素晴らしいと思う。

出社時間がなくなるのが良いという人がいるが、おれにとってもっとも良いのは、起きた瞬間に仕事を開始出来ることだ。ソフトウェア開発はクリエイティブな仕事なので、朝起きて頭が一番フレッシュな時にやると、昨日は気づかなかったことに突然気づくことがある。また、朝起きた時はHPが満タンなので、この意味でも、昨日夜疲れている時にはやりたくなかったことに手をつけられる。手をつけた結果、「あぁそういうことか」といきなり突破することもある。

今は、ブログとかユーチューブとかの広告業と、個人的なソフトウェア開発を中心にニートしているけど、基本的には午前中に仕事を一気にしてしまう。ブログなんかもクリエイティブな仕事で、ソフトウェア開発と変わらないと思っていて、だからブログは朝起きた直後にコーヒーを飲みながら一本書くと決めている。

一方でユーチューブはおれのラジオ動画を作るような作業は大してクリエイティブではないと思っていて、昼くらいから「何について話すかな」と考え始めて、夕方になって軽いスクリプトを書いて、3分で高速リハをして、撮影してからあとはもくもくとカット編集をしている。

出勤しないと仕事を始められないというのがどれほど損害なことかわかっていない人が多い。クリエイティブタイムをクソみたいな出勤で失って、すっからかんな状態で何が出来る?

逆に、ソフトウェア開発者にありがちだが、全くいかんという時もある。頭が疲れていて、やる気も起きず、これはいかんと思うこともある。しかしそれは、自分に割り当てられた仕事に対してやり遂げる気がないというわけではなく、単に疲れているだけだ。

おれの過去の同僚をどの一人をとってみても、自分の仕事には責任をもって取り組んで期限までに成果を出すという前向きな姿勢だったし、たまに音信不通になってしまう人もいたはいたけど、トータルで考えるとそこまで問題ではなかったと思う。おれについていうと、まじでだめな時は銭湯に行ってみたり、カフェに行ってゆっくりしてみたりして、やる気が降ってくるのを待っている時もあったし、そういう時でも頭の中ではアイデアについて考え続けているから、おれとしてはファイティングポーズはとっているという認識だった。

ぼんやりしていると突然アイデアややる気が降ってくることがあり、夕方になって立ち上がって、夜までずっと作業をするという場合もあった。コミットログが深夜というのはリモートワークあるあるではないかと思う。実際に海外ではリモートワークの働きすぎ問題が指摘され始めているらしい。

ソフトウェア開発は思考してる時間がソースコードを読んでいる時間が8割で、だから可読性の高いソースコードを書くことが大事なのだと言われる。おれはある程度仕事をしていると、ソースコードをある程度は記憶してしまう。だから、パソコンを開いていなくても、目をつぶるだけでコードを読むことが出来る。その上である程度方針が立ったら、あとは本当にパソコンに向かって頭の中にあるアイデアを打ち込むだけとなる。

会社にいてパソコンの前に座ってないと仕事をしてないとみなされるみたいなのは、微妙だ。

もう1つ良い点があって、これは独り言を言うことが出来るという点だ。おれはドキュメントを読む時でもコードを書く時でも常に独り言を言っている。そうした方が記憶に定着しやすいので、わざとやっている時もあるが大抵は無意識で、児童公園でコードを書いていてFワードを発することもある。これは一般常識的にはやばいやつだが、ソフトウェア開発者としてはふつうだ。静かなオフィスの中で、ただもくもくと出来るやつなんていうのは、おれからすると逆にやばい。

一応アンフェアなので悪い点も出しておくと、Slackとかで情報共有をしていると、そこで言ったことが他人に伝わっていなくて「言った言っていない」「いや書いてあるんだから言っただろ」「いやそれは書いただろ」的な争いに繋がることがある。また、単純にSlack上で話をするよりも会って話す方が解決が早いという場合も確かにある。しかし、純粋にソフトウェア開発に限っていうならば、8割以上はリモートワークでも何の問題もないと思うし、上で述べたように効率が良い。これを10割オフィスに縛りつけようとするのはあまりに非効率的だといえる。

ほとんどの職種にとっては、会社に行って仕事をするということが当然だと思うかもしれない。ただ作業をするだけの人とか、セールスなんかもどうせ外回りするんだったら出社するくらい別に構わないだろう。お客様担当したり、サーバの管理をするようなエンジニアもそうかも知れない。しかし、ソフトウェア開発者は違う。

ソフトウェア開発者はリモートでもいいよという会社は増えてきてはいるけどそれはまだ例外で、おれとしてはそれが常識になるのが正しい形だと思うため、自分の意見を述べてみました。

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