テストステ論

京大卒の高テス協会会長がテストステロンに関する情報をお届けします

【感想】炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学

糖質制限とは、糖質の高い米、小麦などを拒絶して、血糖値を上げない健康法のことである。これによって、原理的には減量が100%成功する。また、糖尿病や歯周病などとも無縁となれる可能性が高い。それ故に、糖尿病利権を守りたい医学会からいちゃもんをつけられている真の健康法である。

3日で一気に読み切った。結論として、私は糖質制限をする。本を読み知識を得て、糖質制限が安全であり、究極の減量法だと判断した。もしあなたが100kgを超えるような体重を得たいならば、ガッデメでおなじみRich PianaのBigger By the Dayに見るように、糖質をとって、あとで絞るのが早いと思う。しかし、正常範囲の筋量(175cm75kg程度)でリーンでいたいならば、糖質制限(あるいはケトジェニックダイエット)は最強の手段だと思う。糖質制限をしても筋肥大可能であることはこちらの動画で説明されている。

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著者は医者である。本職は傷の治療専門医であるが、本質は博識な生命の発祥マニアである。医者の書く文章は面白い。患者に日頃から説明をしているからだろうか。著者は東北大学の医学部の出身だが、旧帝大医学部レベルの人材は、基本的に学習能力がずば抜けているので、何でも出来る。実際、参考図書の数が異常だ。最近はゴールドマンサックスが東大医学部にリクルーティングしにいくという話も聞く。彼らはとにかく頭が良い。

著者いわく、そもそも人間が摂取カロリーの6割も炭水化物からとるというのは異常なことであり、現代の病気は遺伝的に合わない食事をしていることに起因するということである。そもそも炭水化物を6割というデータ自体が、科学的根拠はまるでないというのと、カロリーという概念自体が大昔の実験で適当に計算されたものであり、さらにはカロリーをとらないと生きられないという認識自体が誤りであるとしている。実は炭水化物なんかとらなくてもいいということは、生物学的な知識を背景にしてしっかりと論じられている。

糖質が麻薬であることを江戸の職人や黒人奴隷、果ては人類の発祥にまで遡って説明している。これをもって、現代の人間は炭水化物をとるために働いてる奴隷であると揶揄している。

さまざまな事実をもとにして著者なりの仮説を立ててそれを論じているので、一冊の科学書として読める。これは著者の科学者としてのスタンスによる。科学者たるもの仮説はすべてオープンにすべきであり、仮にそれが間違っていたとしてもそれは科学の本質とは何の関係もないという。人類の知に貢献するという行為自体が、人間の存在価値であるということだ。これはオープンソースの考え方そのものであり、関心させられる。これらの仮説には、間違ってるものもあるかも知れないが、だとしても本筋である「糖質はオワコン」という結論は揺らがない。

糖質制限をするというと、周りには理解されないことが多いだろう。なぜならば彼らは糖質の奴隷であり頭が猛烈に悪いからだ。結婚をして家族の中で生活する人にとっては実行に移すのは用意ではないと思う。なにせ糖質制限は金がかかる。糖質は安価なのだ。家族の中にいたら、家族の食事に合わせろとなるのは致し方がないことなので、貧乏人は太って死ぬのが嫌なら離婚するしかない。子供にも糖質制限を課せばよいかというと、それは発育に問題が出る可能性があるからやめた方がいい。糖質をとることによって骨格や筋肉の成長を促すというのは紛れも無く事実であるから、子供は糖質もとった方がいい。しかし6割は多すぎると思うのでもう少し減らしてタンパク質を増やすべきだと思う。糖質制限は、リッチな独身男性のための究極の自分磨きととらえるのが、一番諦めがつく。家族にそして糖質に隷属する人生は私には耐え難い。

ここまで読むと、米やパンを食べることが過ちであることは理解出来たはずだ。しかし、職場の都合やもろもろの事情があり、3食全部糖質制限というのはなかなか難しいことが多いはずだ。そのためには、朝と夕だけ糖質を抜くとか、部分的に実行することもバランスのとれた方法として紹介されているから安心してほしい。大事なのは、その食事では「絶対に」糖質をとらないことだ。米は当然禁止、パンも禁止、ビールや日本酒も禁止だ。それに耐えられるならばあなたもこちら側に来れる。お肉を焼いて待ってます。