テストステ論

京大卒の高テス協会会長がテストステロンに関する情報をお届けします

ドーハ世界陸上でサニブラウンがスタートを失敗したのはシーがなかったから

サニブラウンの準決勝は本当に残念でしたね。あの走りなら決勝で3位争いに絡んでもおかしくなかったくらいなので、スタート失敗が悔やまれます。日本人が100mの決勝でメダル争いをする姿が見たかったです。

サニブラウンが「音が聞こえなかった」と言ったことに対して、ツイッターでは「大口叩いておいて負けた」とか「言い訳するな」という批判的な意見もありますが、そういう人はどうせ人生のうちで何も戦ってないし、何も賭けてないゴミなのでほっとくとして、おれ的には、勝負ごとで自分を追い込むために大口叩くのは当たり前だと思うし、あれが言い訳にも聞こえなかったです。単なる説明であり、あれを言い訳と聞こえる人は、「言い訳をするな」と常に抑圧されて生きてるのでしょう。

ふつう、短距離のスタートの前には観客を静かにさせるため「シー」と放送されます。日本の大会だと、観客もお利口さんなので、「よーい」と言うとみんな静かになりますが、海外では静かにしてくださいとお願いする必要があります。しかしそうお願いすると、静かになります。

しかし準決勝まではそれがなかったです。予選でなかったので、あれなんで?と思ってましたが、準決勝でも修正されなかったです。

それが原因か、単に準決勝ということで有力勢が安全に出てるからかも知れませんが、全体的にリアクションタイム(ブロックを蹴るまでの時間)が遅いです。特に一番端の9レーンは、軒並み0.2秒くらいで、これは本当に音が聞こえてなかったことの十分な根拠になります。9レーンにいたのが、1レース目はサニブラウンで、2レースは中国の謝震業(200m19.88)、3レース目はサニブラウンと同じく20歳で9秒台を出してネクストボルトの呼び声もあるイタリアのフィリッポトルトゥという有力選手でした。(フィリッポはサニブラウンより出遅れたものの猛烈に追い込んでタイムで決勝に進出しましたが)

選手側からクレームがあったのか、その後の決勝ではスタート前の「シー」があって、結果としてリアクションタイムは最速が0.117(フライングぎりぎり)、一番遅いのが準決勝で0.217だったフィリッポトルトゥで0.158です。全体的に0.05ほど早くなってると言えます。このデータから、準決勝までの会場のノイズがリアクションタイムにどれだけ影響してたか伺い知ることが出来ます。

もし、準決勝で「シー」があったら、違う結果になっていたかも知れません。少なくとも、公平なレースは行われていました。今後のオリンピックや世界陸上での教訓にしてほしいです。

しかし、世界陸上の運営が未熟というのはたまにあることで、ウサインボルトがフライングをして失格になった韓国デグ大会でも

www.theguardian.com

So why did it happen? It was not the noise in the stadium. Blake said it "was pretty much quiet". Nor was it the starters, though some commentators have complained that they have been making the runners wait on the blocks too long.

コメンテーターが「セットからピストルまでの時間が長い」と言ってました。この記事では、「世界陸上のような大会ではみんな静止するまで慎重に待つため、ピストルが遅くなることはあることだ」とヨハン・ブレイクが擁護してますが、選手なら運営批判をするわけがないので、アテになりません。むしろ、コメンテーターの客観的な意見の方がアテになると思います。実際にテレビで見ていて、遅いと感じることはありました。

なので、世界陸上のような大会でも運営が未熟でこういうことが起こってしまうことはありえることですし、常に完璧な運営を期待するのも無理な話なので、おれとしてはむしろ、サニブラウンよりも出遅れたフィリッポトルトゥが10.11まで追い込んで決勝に残ってるのだから、サニブラウンにも出来たはずで、出遅れて取り乱して微妙な走りしか出来なかったのを反省して、次につなげてほしいと思いました。