麻布中学の入試で一番むずかしいのは国語だ

麻布中学の問題は面白いといって、ネットで話題になることが多い。 しかしその多くが、理科や社会であり、 小学生が持っている 知識をフル活用してなんとかして解答を書くというタイプの問題だ。

こういった、思考力を見る出題傾向は今にはじまったことではなく、 昔から一貫してることだ。 習ってないから答えられないとかほざくウィキペディア人間は麻布には入れないようになっている。 今年はカット野菜が話題になった。例のドラえもん問題で麻布のファンになって 麻布を受けたという人も今年はいたのではないだろうか。

麻布の問題は奇抜だという人がいるが、本当にそうだろうか? おれはそうは思っていなかった。 ある程度ちゃんと勉強をした上で、麻布中学の入試に備えればふつうに解答は出来ると思う。 実際に合格点も低いとはいえ5割以上はあるのだ。 理社に限っていっても、得意な方では7割か8割くらいはとれないと受からない。 算数も、得意な子なら8割は安定してとれるようなセットだ。

では国語はどうか。 おれは、麻布中学の入試で一番むずかしいのは国語だと思う。 おれは、というかたぶん中学受験をした人や中学受験関係者なら誰もがそう思っている。 おそらく、中学入試の中でももっとも難しい部類に入るのではないか。 国語で8割安定が出来る子は 少なくとも自分の周りにはいなかった。

しかしこの事実が外野にはなかなか知られていない。解かないからだ。 国語は理社のように断片だけ拾って奇問だ難問だと騒ぐことは出来ず、 7000字の物語文を超速で読み、10問以上の記述問題を実際にやってみないことにはどれほどの難易度なのかはわかりようがない。 文章の著作権のため問題自体にアクセス出来ないのも外野にこの難易度が理解されない一つの理由だと思う。 麻布の国語がどれだけ難しいか理解されていないのが本当に悔しい。

大人でも、趣味的に問題を解いてみたらどうかな?

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