「ボーア効果」血中の二酸化炭素濃度を増やして健康になろう

最高に有意義な本を読んだので紹介する。

タイトルは「トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法」

我々は呼吸をしすぎだ

おれには慢性鼻炎がある。 特に季節の変わり目では、鼻が詰まることがある。 そんな時、鼻をつまんで息を止めると鼻詰まりが解消することがあることが経験上わかっていた。 また、筋トレをするなどして酸欠に追い込むと、同様に鼻詰まりが解消することもわかっていた。

しかし、なぜだろう。

運動をすると、血流が筋肉に流れるため、鼻粘膜のうっ血が収まるというのは理解出来る。 従って、筋トレをすると鼻詰まりが収まるというのは理解出来る。 しかし、ただ鼻をつまんで息を止めるだけで同じような効果が得られるのはなぜだろうか? そのことによって副鼻腔が拡張するとか、息苦しくなって血流を増やすことによって鼻粘膜のうっ血が解消するとか、 色々な説が考えられる。

新型コロナウイルスが蔓延し、 世界中では大変な数の感染者、そして死者が出ている。 その時おれはふと思ったのだ。「そもそも息をしなければコロナに感染をしないのではないか。ではなぜ人間は呼吸をしなければならないのか?死ぬためか?」と。 もともと上で述べたように、息を止めることで健康になることは経験上わかっていたので、 実は人間にとっては、より呼吸をしないことが正しいのではないかという仮説を立て、調べてみるとこの本にたどり着いた。

結論をいうと、我々現代人は呼吸をしすぎである。 我々が健康にいいと思っている深呼吸は身体にとって害である。我々は常に過呼吸なのだ。 呼吸をすればするほど、我々は息苦しくなる。 息苦しくなればより呼吸しようとするから、悪循環となる。

こんな時だからこそ、呼吸を少なくしようじゃないか。

ボーア効果

理由を説明する。

我々の血中の酸素飽和度はふつう、95%以上が常に保たれているのだが、 それが必ずしも脳や筋肉に行き渡るとは限らない。 その効率は、ヘモグロビンからの酸素の遊離率で決定することとなる。

そして、それに対しては古くから知られている法則があり、これが 「ボーア効果」と呼ばれるものである。

ボーアというと、受験生にはボーアの原子模型が有名かも知れない。 実は、この二人のボーアには関係がある。 受験生にとって馴染み深いノーベル賞物理学者のニールス・ボーアは、ボーアの効果を研究した 生理学者クリスチャンボーアの息子である!!! さらに弟は、サッカー選手でオリンピックの銀メダリストでしかも数学者であり、大学教授である・・・???? もう何がなんだかわからなくなる。天才一家なのだ。

このことからも、ボーア効果というのがエセ科学ではないことは信じられるわけである。

さて、「ボーア効果」とは一体何かというと、これは、 「ヘモグロビンからの酸素の遊離率は、血中の二酸化炭素濃度で決定される」というものである。 運悪くグレタトゥーンベリに嫌われてしまった二酸化炭素は、ほどほどになければならないものだったのだ。

激しく呼吸しても酸素濃度はどの道高止まりしているが、それだけ二酸化炭素は失うことになる。 そうすると吸っても吸っても酸素は遊離しなくなり、余計に苦しくなる。 呼吸は出来るだけしない方が良いのだ。

この本には血中の二酸化炭素を増やす方法が書いてある

この本では、血中の二酸化炭素濃度を増やすことが重要なのだという主張が一貫してなされている。 とりわけ、それをアスリートの能力向上につなげる訓練法が説明されている。 もちろんそれは、一般人がより健康になるためにも利用出来るものでもある。

どうすれば、血中の二酸化炭素濃度を増やせるかというと、 二酸化炭素濃度が増えたとしても苦しくなくなればよいとしている。 そのためには、高地トレーニングをするのがもっとも良いのだが、それは一般的には出来ないため、 地上にいながら高地トレーニングと同様の効果を得ようとする。

そこで紹介されているのが、息を止めて有酸素運動をするという訓練である。 これを繰り返すことによって、血中の二酸化炭素濃度が増えた時の耐性を高めることが出来る。 もしその状態で苦しくなければ、高い酸素遊離度を保ち続けることが出来る。

他にも、腹式呼吸の正しいやり方、鼻呼吸の重要性、 自分が二酸化炭素濃度に対してどれほど耐性があるかの検査法などが述べられているが、 ここですべてを説明することは出来ないから、 気になる人は本を読んでみてほしい。


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