麻布中学がコロナに対して厳しいという批判をするやつは何もわかってない外野だ

2020年はコロナの年になって、 塾が閉鎖になったりだとか、それだけでも中学受験生は不安だらけなんだろうけど、 本番の試験でいくつかの学校がコロナ感染者(疑い含む)に対して即失格という非常に残酷な 基準を設定したことに対して、ツイッターランドでは「小学生に対して残酷すぎる」だとかいう声が上がってるけど、 おれは全くそうは思っていません。むしろ開成のように追試が出来る方がおかしいです。

まず、厳しい規則として代表的なものは

  • 桜蔭: 37.5度の熱で失格。追試なし。false-positive連発の予感。これをネタにした中学受験小説を書いたので超面白いし読んでほしい。 中学受験小説「声の郵便やさん」
  • 麻布: 濃厚接触者は失格。追試なし。

逆に、開成はコロナに優しく、追試あり。

まず前提として、桜蔭や麻布といった学校がコロナに厳しく出来るのは、 「そうしたところで受験生が回避することはありえないから」というのはあるでしょう。 王様の態度です。

こういった学校だからこそ、死ぬほど頑張ってきた受験生が受けるわけであり、 中にはその一日に人生を賭けてきたという子だっているのだから、コロナにかかったから即失格はあまりにかわいそうだろという心情自体は理解出来ます。 実際に上の小説では、登場人物の女の子は、コロナ判定されたあと、お母さんと一緒に心中させています。この小説は、実際にこういうことが起こるだろう警告と、 受験生のためのシミュレーションのために書きました。 中学受験生は、当日の興奮などで体温が高くなる子もいますから、それで失格になる子も出るでしょう。

次に、コロナ感染者かも知れない人を一切合切弾いてしまうという態度ですが、 その学校は受験のあとも学生や教員が使うわけですから、自分たちを守るためにも当然の態度です。 むしろ、コロナに対して甘くするということは、学生や教員の命を軽んじてるということすら意味します。 もちろんここには他の受験生も含まれます。

最後に、なぜ追試をしないのかです。 それは一言でいうと、麻布中学の入試は年に2つ作ることが出来ないからです。 麻布中学は奇問を出すことがあり、これを面白がってメディアに取り上げられることがありますが、 基本的に良問が多いのです。だから、麻布中学の問題が好きだという中学受験関係者は多いです。 問題はほとんどが記述式であり、採点は部分点の付け方について夜通し議論が行われることもあるほどで、 ここでは、消しゴムで消した筆跡からもなんとかして部分点をつけてやろうということも行われるという噂です。

そういった入試を年に2回も行うことは不可能というのが麻布中学が追試をしない最大の理由だと思います。 この意味でいうと、むしろ追試が出来る開成などは、自分たちの問題は量産可能な問題の詰め合わせだと言ってるようなものであり、 日本を代表する難関校としては逆におかしな話だといえます。提供SAPIXでないことを祈ります。

まとめると、そもそも麻布中学というのは非常に受験生のことを考えた入試をしてくれる学校であり、 決して受験生に対して残酷な態度をとっているわけではないのだというのがおれの考えです。 ましてや、ここでコロナにかかるような運のないやつなどはどうせ駄目なやつだから不要だなんて 考えてもいないわけです。むしろ、自分たちが作った問題に対して色々な解答が出てくることを 喜ぶような学校なのです。少なくともおれがいた頃の麻布はそうだったと思います。今は知りませんが。


このエントリーをはてなブックマークに追加

See also