【25年目の麻布中学合格体験記】国語強化の王道は読書

【25年目の麻布中学合格体験記】理由を聞かれたら「〜だから」で答える

桐杏学園の通信講座で、一冊の本を読んで、本全体を範囲とした記述式の問題に答えるという超長文読解をしたという話をした。

この学習自体、自分にとって一切苦痛ではなかったのだが、それは、本を読むこと自体には慣れていたからだと思う。

【25年目の麻布中学合格体験記】トラウマになるほど吾輩は猫である

吾輩は猫であるを読みながら知らない単語を全調べするという苦行のあとも、そこまで難しい本ではなくとも読書自体はした。それは、学校の図書室にある伝記もそうだし、他には、塾から指定された本も片っ端から読んだし、自分で好きな本も買って読んだりもした。

国語は、自分の知ってる本が題材になるとものすごく有利になる。というのも、試験時間は麻布中学の例でいうと60分で、大体8000文字くらいの文章を読む必要がある。これがどのくらい難しいかというと、たぶんほとんどの大学受験生・社会人が対応出来ないレベルにある。嘘だと思うなら実際にやってみると良い。センター試験のようなものであれば、全部を読まなくても解く方法は存在するが、麻布中学の国語にはそういう方法は存在しないから、真っ向勝負をする必要がある。中学受験の国語では、速く、ある程度正確に読むということが求められる。この点で、読書量を多くすれば有利になる。

ゆっくり読んではいられないから、どういうことだろうと疑問に思っても立ち止まらずに、ある程度理解が浅いまま読み進めてしまい、あとになって振り返って整合をとるというやり方にならざるを得ないが、もし知っている本ならば、もう一度読み直すことでさらに理解が深くなるから、格段に有利になる。というわけで、私の行っていた塾もそうだし、他の塾でもきっと、膨大な指定読書リストは存在するだろう。

ロバのサイン会という本が麻布中学入試で取り上げられたらしいので読んでみた

2017年に出題されたナラコウエンなどは、THE中学受験といった物語文だから、予想した塾も多かっただろう。私の時は、窓際のトットちゃんが題材(なんか橋を渡るシーンだったような記憶がある)で、読んでいた本だったから苦手の国語がコケずに済んだ。通常、20点で回ってくれば上出来と行ったところが40点くらいはとれてた手応えだったので、他が大ゴケしない限り落ちない。このように、国語が苦手な子ほど、読書をしまくって事前準備をしておくと得する可能性が高いといえる。算数では、この類のヤマ当てはあまり意味のあるものが存在しない。算数が苦手は致命的だが、国語は苦手は運次第でどうにかなることがある。良い本をたくさん読んでおけば、ヤマ当てで勝てるかも知れないし、そうでなくとも読解力の強化にはなる。読書ほど意味のある国語トレーニングはない。

他には、好きで買って読んだ本としては、ビートたけしの少年とか、あとは「ぼくらのシリーズ」については近くの本屋に並んでるものはすべて読んだ。このシリーズ、今に至るまでずっと人気らしく、現代風に表紙を買え、何度も再版されている。強い。

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