【25年前の麻布中学合格体験記】偏差値55でも麻布に受かる!

私は四谷大塚の準拠塾に通っていたから、四谷大塚の試験は定期的に受けていたが(志望校別の模試みたいなのもあったと思う。大学受験でも東大オープンとか京大オープンというのがあるが、その中学受験版が存在する。傾向を似せた模擬試験だ)、とにかく成績が悪かった。

志望校別のに関しては、こんなのかも知れない。四谷大塚の2019年度版の要項から抜粋した。

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A判定はたぶん一度もなかった。いつも偏差値60やそこらで、たぶん当時麻布中学は68とかそういう感じだったと思うから(あの学校は受験指導を怠るので、受験成績を重視される現在においてどんどん追い上げられて、抜かされているのだ。根強いファンに支えられているだけの名門笑になりつつある)、良くてBくらいしかとった記憶がない。A判定をとれるやつはクレイジーだと思っていた。麻布中学に入ってみると、周りは日能研やら四谷大塚やらの有名人だったわけで、クレイジーなやつらということになるのだが。(日能研の有名人は授業中に女性器名称を連発するいかれたやつだった。そういう意味ではCだった)

首都圏模試とかいう、問題が比較的簡単めな試験では炸裂して、名前も上位に載ったし、偏差値もいかれたことになっていた(当然A判定)が、その他ではあまり振るわなかった。たぶん、試験の相性というのが存在する。実際、四谷大塚の問題が解けると、なぜ麻布中学に合格出来るのか、そのロジックがあまりわからなかった。問題の傾向はまるで違うし、四谷大塚の試験は知識偏重なかんじだった。そういうこともあり、本気でやっていなかったのかも知れない。

しかし、これはそれなりにショックだったのだが、最後に返ってきた模試の成績は、トータルの偏差値が55とかで、これはさすがにやばいと思った。それまでは、偏差値に多少差があっても、過去問は解けてるし大丈夫だろうと思っていたが、さすがに信じられなくなった。だけど、塾の講師は「ダイジョウブダイジョウブ!ウカルウカル!」と言ってたし、まぁ実際受かった。偏差値的には浅野も危ないくらいだったけど、麻布栄光浅野と3つ全部受かったのだから、本当に偏差値は意味がない。麻布はともかく栄光や浅野は比較的オーソドックスな問題が出るから、偏差値どおりだったら落ちるだろう。しかし実際は余裕だった。

中学受験では、偏差値はたしかに一つのバロメータではあると思うけど、絶対的なものではないと思う。大学受験でも、偏差値が絶対というわけではなく、学校ごとの特色とか相性というのは存在するけど、基本的にはどの学校も同じベクトル上で難易度が高かったり低かったりするだけだ。これは、万人向けの試験だからだといえる。だから、東大に受かる人は基本的には京大にも受かる。しかし中学受験では、学校は私立だし、万人向けの試験を作る必要はなく「特にこういう子がほしい」という色を出してくる。例えば麻布だったら、記述力をとにかく試されるから、文章が書けない子はかなり不利になる。また、問題が難しくて合格点が低い傾向があるから、算数だけ抜群に出来るという子でも突破してしまうことがある。どらえもんは生物か?という問題がつい最近取り上げられてツイッターなどでも話題になったけど、あれに限らず、毎年ユニークな問題が出るから、回答するためには高い思考力を必要とする。一方で開成なんかは7割か8割くらいはとらないといけないらしいから、受験生のレベルが多少高いにしても、比較的オーソドックスな問題を高得点出来る子が好きということなんだろうと理解出来る。

このシリーズの調査のために、中学受験に関するネットの掲示板などで受験ママたちの意見交換を覗き見ているのだが、麻布中学を受けるというのに、偏差値がどうとか合格判定がどうとかいう悩みが大変多い。しかしそれは、本人に中学受験の経験がなく、大学受験とか資格試験のようなかんじで中学受験を捉えているからではないか。実際に中学受験をした人間からすると、そんなものにどういう意味があるのだろうかとピンと来ない。もし、実際に中学受験をしている子供自身も同じようにピンと来ないのに、親には偏差値を上げろ偏差値を上げろと言われたら、迷惑だろうなと思う。そういえば私の親は偏差値とか成績について口を出したことは一度もないな。麻布中学か栄光中学に合格しなかったら私立には行かせない。中学受験が嫌ならいつでもやめてよいというスタンスだったからだと思うが。


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