読者の中学受験親(関西)からお礼をいただきました

おれがジムに行くためにドアを開けると、 ドアの前にアマゾンのお届け物が置いてあった。 このマンションはオートロックなので、他の人の配達のついでに 置き配したのだろう。 恐ろしいことだ。

送り主を見てみると、 それが読者であることがわかった。

贈り物はハレオのラプターであり、 あのジュラシック木澤も飲んでいる筋肥大必須サプリだ。 効果は高いが、値段は一回あたり500円とものすごく高い。 ありがたく、大事に使わせていただきます。

贈り物はプレゼント包装されており、メッセージカードがついていた。 内容は、簡単にいうと「中学受験に関するブログや動画が参考になりました。ありがとうございます」 と言ったものだった。

こう言われるのは大変嬉しいことだ。 おれは、ブログや動画で中学受験について自分の考えを話しているが、 これらのメッセージはまさに、現在中学受験をしている家庭の親に向けたものだからだ。

おれが中学受験をしていた時と今とでは何が違うだろうか。 そう。今ではほぼ全員がスマホやPCからネットにアクセス出来るようになり、 多くの情報が文字通り溢れている。

インターエデュというサイトでは、日夜、受験生のママという名のNEETが 情報交換という名の現実逃避をしている。 ユーチューブでは、中学受験塾の元講師が「成績を伸ばすためにこれをやろう!」 みたいな動画を上げていたり、中学受験を終えた子供の親 がどうやって子供を御三家(というか麻布)に導いたかを自慢げに語っていたりする。

その程度の情報は、塾でも言われることだし、 そのとおりに従うべきことだ。従わないなら転塾すべきだ。 その外にいる人間が何の責任もなく言ってるだけのことを真に受ける必要はない。 きっと、真面目に見てるのは、子供の成績が伸びず悩んでるママくらいだろう。 子供が子供なら親も親、これぞ底辺の中学受験と言った感じ。

ネットの時代において、 こういったアドバイスらしき情報は山ほどあるが、足りないものがある。 それは、中学受験を経験した本人の体験談だ。 これが実に存在しない。

中学受験を終えた直後の子供が、定型文的な合格体験記を残していることはある。 しかし、大人になった元中学受験生が、当時のことを思い出して経験を語っていたり、 現代の中学受験に対して何か意見を言っていることはほぼない。 敗者が永遠にぐちぐち言ってることはある。 しかし、二月の勝者が語っていない。

なぜか。そもそもまともな大人は忙しいからそんなものをよっこらせと書く時間がないという場合もあるだろうが、 そもそも利益がないからやらないということがほとんどだろう。 それどころかこの社会では、名門校の出身というだけで叩かれてしまうから不利益しかない。 そんな状況で書けるのは、この「テストステ論」というキチガイブログを持ち、 そういった不利益に一切動じないイカれた精神をもったおれくらいだろうと思った。 従って、おれが書くことは、おれに課せられた使命だといえる。 幸い、おれは頭が良いので当時のこともかなり覚えている。 こうして出来たのが

25年目の麻布中学合格体験記

となる。他にも中学受験について思うところはたくさん書いている。

元中学受験生の体験というのは、とても有益な情報だ。 人間はそれぞれ別の考えを持ってしかるべきであるが、こと中学受験という戦争さながら厳しい戦いに身を置かれた時、 子供がかなり似かよった体験をするはずだからだ。 特に、似たような中学受験をしている場合(つまり、難関校を狙っている場合)、 全く同じということはあり得なくとも、共通項は多いはずだ。

なので、元受験生の体験は、勝者がどういうことを考えていたか、何をしていたか、 親はどういうケアをしていたか、そういった再利用可能な情報を多分に含んでいる可能性がある。

中学受験というのは、競馬のようなものだと思っている。 ここでは、馬は子供で、親はジョッキーだ。 競馬は、馬7騎手3と言われる。つまり、騎手が勝利に貢献する度合は3割だということだ。 従って、親がどうやって子供をリードして子供の実力を出し切らせるかが中学受験で1点2点を勝ち切るためには とても重要な要素であり、おれの発信する情報からは、こういったものを導くことが出来ると信じている。 実際、おれも文章にして当時のことを振り返ってみると、おれという素材が良かったことは当然にしても、 母親の戦略なくしては結果は別のものになっていただろうと考えるようになった。

ちなみに、送り主の子供は関西で全勝したそうだ。決してぬるい中学受験ではない。

中学受験は過酷だ。ほとんどの受験生は思ったとおりの結果にはならず、 妥協した進学をするか、全落ちという最悪の結果になった場合には、離婚や自殺に追い込まれることになる。 4日目以降とか、洒落にすらならない。

うまく行って、本当に良かったと思う。

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