中学入試本番の前は小学校を休んで回復しよう

関西の中学受験は1月真ん中。関東は2月1日から。 その前に小学校は休んだ方がいいのかという話があるけど、 正直1ヶ月くらい休んだらいいと思う。 というか、小学校側でケアしろよ。おれたちが日本経済の主役なんだから。

おれの時は学校から内申書の提出が必要な学校もあったし、 中学受験のために小学校を放棄することで悪影響もあったかも知れないが、 中学受験組で結託して、中学受験の前から二週間は全員休んだ。

【25年目の麻布中学合格体験記】入試前日

今年はコロナにかかったら受験資格を失う学校もあるわけだし、なおのこと。 例年でもインフルエンザにかかったら実力は出せないし、事実上不合格になるのだから、 そのリスクをお国のために負う必要はない。もっと自己中心的になるべきだ。 一般にいっても、自己中心的な人間の方が個人種目では強い。

おれの場合、怪我や病気といったリスクから切り離されることの他、 以下のようなメリットがあったと覚えている。

選民意識

ふつうの人が学校に行ってる間、自分は休みというのは大変特別感のあることだ。 中学受験に勝つためには、学力の他、精神力もとても大事な要素だ。 難関校の入試はボーダー付近でたくさんの合否が入れ替わるわけであり、 ここを突破出来るのは精神力の強さだ。

自分は特別なことをしているんだという思いは、 本番に向けて気持ちを高めていくことにとても役立った。

【25年目の麻布中学合格体験記】勇者の帰還

野次馬からの解放

しょうもない学校を受ける場合はそうでもないかも知れないが、 麻布中学のような難関校を受ける場合、必ず野次馬がわく。 中学受験をしない外野が「あっくんどこ受けるの?」とかいちいち聞いてきたり、 「あっくんとAくんはどっちが頭いいの?」とか比較をしてきた。

おれがどこを受けようがおれの勝手である。 もちろんおれはAくんとだけ争ってるわけではなく、 当日集まる約1000人の、各塾から送り出された精鋭と戦わなければいけない。 (一日目に御三家を受けるということ自体がそもそも選抜されたことなのだ)

その上、麻布中学と言ったところで入試問題を見たこともない、 大手塾の偏差値表の上で他人と比較されたこともない人間は その難易度を正確に理解することは出来ない。

そういうことなので、 このような野次馬は非常にうざかった。

応援しているふりをして内心ではねたみがあるに決まっており、 そういう人間と日々会わなければいけないことは恐怖でしかなかった。 いつ毒を盛られてもおかしくはない。実際、上履きに画鋲が入っていることはあった。

【25年目の麻布中学合格体験記】いじめ - 上履きには画鋲。ランドセルは道路に放り投げられた

全回復の呼吸。しらんけど

中学受験の最後の方はヘロヘロだった。 中学受験生は最終局面においては寝てる間以外は勉強しているものだ。 おれは常に興奮していて眠れなかったため、漢方の睡眠薬を常用していた。

おれは家では学習机で勉強することが多かったが、 学習机についている蛍光灯では夜中に勉強するには弱いため、 スタンドの蛍光灯を買ってもらい、それで夜遅くまで湯島天神で買った合格はちまきを巻きながら勉強したものだ。 中学受験出身組に聞けば100人が100人、あれほど勉強したことはないと答えるはずだ。

そんなことだから、最後にぐっと休むことは 精神と体力を回復させるのにとても役立つ。

スポーツ選手だって、大会の直前はメニューを軽めにしたりして疲労を抜く。 中学受験生も、試験の前にはぐっと休んで体調を万全にすることで、合格するための5点10点を ぎりぎり掴み取ることが出来るかも知れないのだ。

麻布中学の倍率は3倍。しかし、よほど突き抜けた学生でない限り、 僅差の戦いを強いられることになる。おれも確度は五分五分だった。 そして、僅差の戦いを制するのはやはり準備なのである。 体調と精神を全回復させ、2月1日の初日を抜群の出来で乗り切り、 それ以降も波に乗る。二月の勝者になるにはそれしかない。

もし、おれがあの二週間を休んでいなかったら、麻布中学に落ちていたかも知れない。 当時、ゆとり教育がはじまりかけた頃であり、洗脳された小学校の教員には中学受験反対派が多かった。 そんなに勉強させて子供がかわいそうという考えだったのだ。 その中で、中学入試のために小学校を休むという決断は、相当に覚悟がいるもので、だからこそ 中学受験組が全員で結託する必要があった。

今は、中学受験する子も増えて、当時のような空気ではなく、 中学受験のために休みますと言っても、はいわかりましたがんばってくださいで済まされることも多いだろう。 平和なことだ。当時は、中学受験をするやつは非国民同然だったから。


このエントリーをはてなブックマークに追加

See also