算数入試が広まってる件について考えよう

事実、算数入試を実施する学校が増えている

【25年目の麻布中学合格体験記】出願。中学受験の世界観

で攻玉社の算数入試のことを話しました。

私が中学受験をしたのは1997年のことです。 その頃は、たぶん攻玉社くらいしか算数入試はなかったように思います。

ですが、最近では、算数入試を取り入れる学校がめちゃくちゃ増えているらしく、 これは、 算数の力と大学受験成績とのリンクが明確になってきたからというのがあると思います。

男子校だけじゃなく女子校も算数入試を導入

男子校のみならず、女子校も積極的に算数入試を取り入れてきてる点には正直驚きました。 男の子は算数が得意、女の子は国語が得意という傾向があるからです。 (あとで話すように、小学校の段階では精神的な成熟度が女の子の方が高いからです) その中でも、算数が出来る女の子が欲しいというのは、 それに相当な意味があるからだと考えられます。

なぜ算数入試が流行ってるのだろうか。理由を考える

なぜかというと、もし逆に学校側の立場で考えてみると、 算数だけで選抜することによほどの根拠がない限りは実施出来ないからです。 例えば、算数は抜群に出来るけど国語がからっきし出来ない子を拾ってしまうのはいかにも危険そうです。 文章を読み、文章を書くということはすべての基礎だからです。 また、理科や社会は暗記要素も大きいですが、もしそれが全く出来ない子をとってしまったら それも大学受験ではかなりの欠点になりそうです。

これだけの懸念があるのに算数一本で選抜する学校が増えているということは、 「もはや算数以外の科目は一切関係ない」 くらいの確信があるからです。 算数入試をしている学校にとって本命は算数入試でとる子なのでしょう。

理屈でいっても、算数が出来れば他も出来るようになる可能性が高いです。 例えば、現代文の読解というのは算数や数学の論理的思考の問題であると 林修先生もテレビで何度も言っています。 彼自身もともとは数学が得意で、数学の先生をしたかったそうですが、 そこにはもっとすごい人がいたため、現代文なら勝てるということで現代文の講師をしています。 数学の能力を活かすことで、他の教師に勝つことが出来るからです。

このように、算数が出来る子は国語も出来るようになるし、 大抵の大学受験生がもっとも勉強時間を費やす必要がある数学が得意なのであれば、 他の暗記科目に時間を回すことも出来るだろうし、結果として大学受験でも活躍出来るという ことなのでしょう。 だから算数入試が流行っているのだと思います。 基本的に大学受験で重いのは数学と英語ですので、このどちらかがものすごく得意だと、 途端に有利になる傾向があります。 例えば、帰国子女の子などは英語を勉強する必要がほぼないため、著しく有利になります。

また、攻玉社は国語入試というのを一時期やっていたそうですが、 これはやめたそうです。 おそらく、国語が出来るということはあまり意味がなかったのでしょう。 実際、中学受験の段階で国語が出来るというのはロジカルな頭を持っているかどうかというよりは、 単に精神的に早熟であるだけというケースが多いです。 だとしたら、意味ないですよね。

高輪中学では算数入試の子が活躍!

プレジデントファミリーの2019年春号を、ブログの読者の方にもらって読んだのですが、 東京にある高輪中は算数入試をしていて、入学後のクラス編成では、 一般入試の子と算数入試の子をわざとミックスするそうです。 こうしてわかったことは、算数入試の子というのは明らかに伸びが良く、 そこで紹介されていた子は、東工大と東北大学を志望校にしているそうです。 これは、中堅校の高輪中においてはトップレベルだと想像出来ます。

大学受験では数学選抜はあるのか?

大学受験でも実は、数学選抜というのがあって、 早稲田などは私が大学受験をした時から数学選抜がありました。

また、東工大などは、数学がものすごく出来てしまうと 他が微妙でも受かってしまうくらい数学の比率が高いので、実質的に 数学選抜の要素も含んでいるといえます。 キャストダイスTVというユーチューブチャンネルのアシスタントをしている 栗崎さんという方は東工大の方ですが、入試では300点中270点といういかれた点数 をとって、他はさほどだったけど受かったようです。

私の出身である京大の電気電子工学科の、当時あった後期試験なども、 数学と物理要素だけの一科目しかなかったので、実質的に数学選抜と言ってもよいです。 (数学と物理はかなり相関が高いです)

このように、数学が出来ると大学入試で一流大学に入れてしまったりするので、 そういう意味でも算数入試は学校にとって魅力的なのでしょう。

重要になってきたプログラミングの適性の高い子がほしいのかも

最後に、これは私の想像になってしまうのですが、 算数の出来る子がほしいというのは、プログラミングへの適性がある子が 欲しいということでもあるのではないでしょうか。 プログラミングが出来る方が将来の選択肢が広まるし、 何をするにしてもプログラミングが出来た方がよいです。 私は、文系であってもプログラミングをはじめITの素養がない人は害悪だと思っています。

京大でプログラミングの授業を受けた時、 教壇にいる教授が「私の調査では半分くらいの人間にはプログラミングの才能がまるでなく、 初等的なレベルで脱落する。ということがわかってるから安心して授業を受けてください」 と言ってたのを思い出します。

実際に、プログラミングに全く才能がないという人はいます。 そして、周りを見るとやはり、算数や数学が得意だった人はプログラミングが強い ケースが多いです。プログラミングには論理的思考力が求められますし、パズル要素 もあります。だから相関があるのでしょう。

従って、算数が出来る子はプログラミングが出来るようになる可能性が高く、 大学受験でもプログラミングが使えるところが今後出てくる可能性や、 そうでなくとも単に将来活躍する可能性が高い子が欲しいということから、 算数入試をする学校が増えているのだと思いました。


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