PCR検査数を抑える日本式が正しかったことが証明されてしまった

ちまたでは、「もっとPCR検査をしろ」という声が上がっていて、 一体何の意味があるのかおれにはわからないです。

むしろ今までの日本流の、本当に怪しい人に絞ってPCR検査を行う という方式の方が理解出来ます。 というわけで、PCR検査をもっとしろと言ってる人は頭が悪いと思うので、 全員片っ端からブロックしています。 新型コロナウイルスはよいスクリーニングとして機能します。感謝します。

アメリカで抗体検査をしたところ、PCR検査で把握していた数より50倍以上もの 人間が感染歴があることがわかったということですから、 PCR検査なんか必死でやったところで、実際の数%しか検知出来ないのです。 このことからだけでも、がんばってやる意味はないという言い方が出来ます。

むしろ、敢えてがんばってやらないことによって、その分のマンパワーや医療資源を 治療に当てた方が有意義なのではないでしょうか。 医療崩壊がもっとも恐ろしいことだからです。

感染者数の曲線を見てみます。

まず全世界の感染者数は現在まで、こういうグラフです。

面白いことに気づくと思います。それは、途中までは指数関数的なのに、 それ以降は直線的ということです。 もし、感染が収束してるのであれば、傾きは減っていくはずです。

この傾きが直線ということが何を意味しているか考えると、 おれは「検査キャパシティの限界に到達している」ということだと考えています。 全世界の感染者数は、全世界の平均的な傾向を表しており、 この世界の概ねの状況を表しています。 国単位でも同じような状況になってるのは他にもあり、 感染者数上位では アメリカ、イギリス、トルコ、ベルギーなどがそうです。 アメリカについで多いスペインやイタリアも概ねこうなっています。 つまり、感染者数上位国ではだいたい検査能力が限界に達しているから、 全体を集計してもそう見えるということです。

では、一方で日本はどうでしょうか? 日本は検査数を少なくすることで偽装しているという陰謀論を唱える 統合失調症の方が多いですが、日本の感染者数はきちんと指数関数を捉えています。

つまり、日本の「PCR検査に行くための条件を厳しくする」という方式でも 傾向自体は掴むことが出来るし、他の国よりも長い期間に渡って傾向を掴み続けることが出来る分、優れているのです。 今、バカな国民のせいで、PCR検査を増やすことになってしまっていますが、意味がないからやめた方がいいです。 意味がないどころか、過去のデータとの一貫性を失うことになる意味では単に害悪です。

この「傾向を掴む」ということがもっとも大事なことです。 実際の数を掴むという目的でPCR検査をするのは、さきほど述べた抗体検査の数との乖離があったことからもわかるように、 意味がないことがわかります。

傾向が掴めなくなるとなにが起こるかというと、 本当は感染が収束していないのに収束してると判断してしまいます。 それに近いことが起こりつつあるのが、感染者世界二位のスペインです。 おそらく、スペインはロックダウンを早く解いてしまい、感染の封じ込めに失敗します。

PCR検査を増やせ増やせ叫んでる人はどこまで考えてるんでしょう? すべてを読み切ってから発言してほしいです。

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