こどおじという最強のソリューション

実家で月5万円のこどおじになるという話をしたが、 冷静になって考えてみると、 一人暮らしすることが当たり前と思いすぎていて気づかなかっただけで、 これは最強のソリューションのような気がしてきた。

おれはつくば市に引っ越した。 なぜつくば市かというと、 家賃が安いわりには都心にもほどほどにアクセスがいいし、 まだ自然が多く人も少ないということで、 ストレスなく籠城することが出来ると思ったからだ。 実際、その考え自体は間違ってなかったと思う。 騒音問題がなければ、住み続けていたことは間違いない。

引っ越しの失敗から、 鉄骨造が絶対にだめなことを学ぶことが出来た。 そして、引っ越しを考え、一旦実家に戻ったことで こどおじという最強のソリューションの存在に気づくことが出来た。

まず、一人暮らしをした場合に年間200万円の出費というのは、 本当に最低限の生活をした場合である。 最低限の生活では毎朝4枚で150円のパンしか食べられないし、 昼は毎日、白米と納豆と味噌汁。 夜はゆで卵が2つと、場合によってはコーンフレークを足すくらい。 筋トレの直後には鶏肉や缶詰を食べることがあるが、 それも身体にとって必要だから食べているだけであり、 本来ならば節約したいところだ。

田舎のマンションは都市ガスでないことが多い。 これは、都市ガスを引くためのインフラ設備はオーナー負担であるため、 都市ガスを引かないことで見かけ上の家賃を低くするという戦略をとるからである。 鉄筋が少なく鉄骨や木造が多いのも、建築費を抑えるためである。 つくばの家賃相場では、鉄骨+都市ガスでマンションを建ててしまうと 家賃が高くなりすぎて、相場に収まらなくなってしまうことがあるからだ。 このような不動産事情は、引っ越したあとに知った。

だから、湯船には入ることが出来ない。 プロパンガスの場合、湯船に一回入るとガス代だけで200円くらいはかかってしまうため、 自殺行為となるからだ。 実際、おれの1月のガス代は7000円近かった。 一回も湯船に入っていないのにも関わらずだ。 まさに何もしてないのに壊れた状態だ。

実家はどうか。 光熱費、食費込みで月5万円。 炊事や洗濯も母親がやってくれる。 しかも食事は毎日、苺やアイスなど、デザートがついてくる。 このような食事は、一人暮らし年間200万生活の中では実現不可能だ。 しかも、東京へのアクセスも悪くない。 というか、東京へのアクセスはつくば市の部屋よりも良い。 湯船も毎日ではないが、3日に1回くらいは沸かしてくれる。

おれの現状を考えると、 生活コストを年間100万足らずに抑えた上でこの生活クオリティは、 願ったり叶ったりだ。 まさにチートと言ってもいい。

こどおじというとネットでは馬鹿にされるが、 一体何の理由があって馬鹿にされているのだろうか? むしろもっとも合理的で、理知的な選択だとは思わないのだろうか。 実際、ルシファーしかりおれしかり、 97年中学受験組の二月の勝者はこどおじになったことを忘れてはいけない。

もちろん良いことばかりではない。 もっとも大きなデメリットは自由を失うことだ。

例えば、女を連れ込むことは出来なくなる。 木場時代は、楽しんだものだ。

あと、パワーリフティングも辞めることになるだろう。 これは、ジム費用を節約したいというのもあるが、 周りに良いジムがないからでもある。 その代わり、可変式のケトルベルを買って 近くの公園でHIITをすることを考えているが、 パワーリフティングはまだやりたいという気持ちがあるから、 ここで引退することには少し未練がある。 でも、仕方ないだろう。 軍人ボディを目指そうと思う。

その他は、有線ネットがないということもあってFPSをすることは出来なくなるだろうし、 プライバシーが微妙なのでエロVRも出来なくだろうが、 まぁ、どのみちFPSは実質的に引退状態だし、 エロVRは月に2800円サブスクがかかるんだから どのみちやめるしかない。 同じお金を使うにしてももっと 英会話AIだとかChatGPTだとか、有意義な使い道があるだろう。

あとは弟に馬鹿にされることだろうか。 まぁ馬鹿にされたら京大パンチでわからせることにする。

もし、つくばの部屋が最高だったら そのまま年200万円で極貧生活を続けていたかもしれない。 そこには確かに自由があっただろうが、 そのうちジリ貧になって親に泣きつくというシナリオは十分にあり得た。 だったら、今のうちにこどおじを決め込んでしまう方が良いのではないだろうか。

マンションが低周波騒音が原因で とても住める家ではないことがたまたま分かり、 こどおじという最強のソリューションにたまたまたどり着くことが出来た。 引っ越したことは短期的には損だったが、 長期的に見ると得になる可能性が高いのではないだろうか。

今後、ここでゆっくりと過ごしながら長く続けられる良い仕事を見つけたい。 そのためには勉強も必要だろうが、勉強にゆっくりと取り組める環境でもある。 もし仕事を見つけた場合でも、東京のオフィスに毎日出勤などという ことにならない限りはこどおじは続けるんじゃないかと思う。

comments powered by Disqus
Built with Hugo
テーマ StackJimmy によって設計されています。