スクワット時にシャフトパットをつけてはいけない理由

質問箱にスクワットに関する質問が来ていたので、それについてブログで答えようと思う。

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スクワットシューズを履いているか?まずこれはYESだ。私はアディダスのドレアクラフトというシューズを履いている。私はロードバイクのシューズもスペシャライズドのダイヤル式のものを使っているが、ダイヤル式の利点は、紐のものと比べて、締める強さに再現性が高いという点だと言える。靴の締め付けの強さは、スクワットでもロードバイクでも、フォームに影響してくる。

続いてこの記事の本題となるが、スクワットにはシャフトパットはつけていない。どうやら、シャフトを背負った時の肩や首の痛みを軽減させるためにつけるものらしい。

京大時代に、シャフトパットはつけるべきではないと教わり、今もそうしている。実際にジムに行くと、シャフトパットをつけてる人がかなり多い。半分くらいはつけている。おそらく、シャフトパットをつけてはいけない理由は多くの人にとっては自明ではないのだ。そこでこの記事では、なぜシャフトパットをつけてはならないか、説明する。

まず前提として、仮にスクワットの重量が60キロだったとしても、それは腕だけの力で支えられるものではない。そうではなく、肩に乗せて、うまくバランスをとっているだけなのだ。だから究極的にはノーハンドスクワットといって、バーベルに手を添えずにスクワットをすることが出来る。腕の力というのは、本当にバーベルの微細な揺れなどを補正するためだけのものであり、本来必要ないのだ。

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このことについては過去に書いた。併せて読まれたい。

スクワットでも手は添えるだけ - テストステ論

このことから、バーベルを支える位置は、あるフォームにとってただ1つしか存在しないことがわかる。なぜならば、バーベルは重心位置より前後どちらにも1ミリたりとも動いてはいけないからだ。私たちは、神様によって与えられた微細な感覚によってこの微妙なバランスを保っているのだ。これは、私よりもはるかに高速に演算可能なコンピュータによって制御するロボットがぎこちなくしか歩けないのに、人間が走ったり跳んだりを自由に出来ることからもわかると思う。

では、なぜシャフトパットをつけてはいけないのか。それは、シャフトパットをつけることによってバーベルが仮想的に太くなり、バーベルの重心が身体から遠くなってしまうからだ。そのため、私たちはより前傾してバーベルを担ぐ必要がある。まずこれが良くない。必要以上に前傾をすれば、スクワットのフォームが崩れてしまうし、なにより、バーベルが首に近くなるため、頚椎を痛めることになる。この前傾に関する理屈を抜きにしても、シャフトパットをつけるとトレーニーはシャフトパットをより首側で担ぐようになる。理由は、そもそも論として肩でしっかりと担ぐ方法がわからないからシャフトパットをつけているということと、シャフトパット自体がバーベルに完全に固定されたものではなく回ったり、滑ってしまうものであるため、くぼんでいて安定そうな場所である、首で担ぐようになる。

あなたが担いでるバーベルは60キロかも知れない。しかしその重さがダイレクトに頚椎にかかっていることが非常に危険であることは子供でもわかる。

私の考えとしては、トレーナーはまずトレーニーに対して、バーベルの担ぎ方をまず教えるべきだ。そうしないと、例え100キロのスクワットであっても危険である。筋力トレーニングはコンタクトスポーツなどに比べれば安全かも知れないが、それは安全にする方法が確立されているからである。私がトレーナーならまずはこれを教える。とりわけ、女性に教えたい。女性を危険から守りたい。


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