低学歴による原告本人訴訟を禁止せよ

裁判には2つの種類があり、1つは刑事でもう1つは民事である。刑事は、その人間が社会的に悪い人間だから罰してくれというものであり、警察に被害届を出したり場合によっては告訴状を出したりすることで警察が動き、場合によって起訴となる。もう1つは民事で、これはその人間が悪い人間かはどうでもいいが、おれの被害を金で賠償しろというものであり、この記事はこちらの話になる。

民事裁判の起こし方には2通りある。

1つは、弁護士に委任して代理人となってもらう方法。この場合通常、着手金と成功報酬が必要となる。その率は業界標準的に決められており、例えば訴額5000万円であれば着手金が200万円ほどで、成功報酬は経済的利益(原告側からするとどのくらいとれたか)の10%程度となる。だから完勝の場合、弁護士費用はトータル700万円ほどとなる。もちろん訴額が低ければ、それにつれて着手金も成功報酬も低くなる(横軸を訴額、縦軸を弁護士費用として、対数的なカーブを描く)。

もう1つは本人訴訟である。これは弁護士には委任せず、自分で訴訟を提起するというものであるが、本人訴訟に至る理由は様々である。

まず、勝てる見込みのある裁判の場合、弁護士に委任したとしても、結局プラスにはなるのだから払うことが出来ないというのは嘘になるが、弁護士への委任費用をびた一文払いたくないという場合も稀にあると思う。

一方で、勝てる見込みがないけど訴えるという場合もある。この場合、弁護士は受任しない。なぜかというと成功報酬がとれないからである。こういう場合にでも、着手金を上げて弁護士の取り分を保証することによって受任してもらう場合もあるようだが、ふつうのケースでは受任されない。だから、本人訴訟をする他なくなる。

では、そのように勝てる見込みはないけど訴えるという場合はどういうものなのか。それは、典型的には誹謗中傷系の裁判である。誹謗中傷系の裁判には概ね、名誉感情侵害と名誉毀損があり、この2つは成立するための条件が異なる。雑にいうと、前者は本人の感情(主観)であり、後者は社会的な名誉が傷ついた(客観)である。名誉毀損にしても、それがどの程度のものなのか、対象が同定されているのかなど認定は難しいのだが、名誉感情となるとそれはただの主観だから本人以外の誰から見ても観測不能となる。だから、評価自体難しく、認容額は大抵の場合小さくなる。

さて、この名誉感情侵害でまみれた怒りの訴えが本人訴訟で行われた場合どうなるか、それをチャッピーに聞いてみよう。

本人訴訟は地獄である。それは、怒りにまみれた原告の相手をしなければいけない裁判官や相手方にとっても地獄だろうが、被告側が弁護士をつけている場合、その費用も原告と同じルールで計算されるという理解不能なルール(おれは、弁護士費用に関しては相手の分を払うというのが正しいと思うのだがそうなってない)により、認容額が小さければ経済的利益はほぼ満額となり、訴額が5000万というのであれば700万円の弁護士費用がかかることになる。これにより、弁護士にも取り合ってもらえないようなゴミ訴訟を勝手に起こされただけで被告側には700万の損失が自動的に生まれるということになり、仕組み上おかしい。日本はスラップ訴訟パラダイスである。

おれは、原告側の本人訴訟は禁止すべきだと思っている。なぜというとそれは、上で述べたように、勝てないとわかってるにも関わらず起こしていることがほとんどだからだ。だから、原告側の本人訴訟はほとんどの場合スラップ訴訟になる。誹謗中傷系の裁判であれば、裁判という枠組みを利用して被告に対して復讐をすることが目的であろう。書面の中で相手を誹謗したりということも行われると噂に聞く。

しかし、原告側の本人訴訟を「完全に」禁止するというのはかなり極端かも知れないから、せめて学歴制限を設けるのはどうだろうか。現在では弁護士の試験にパスする人の大半が法科大学院の出身であり、法学部を出た人はその後2年の課程を経てその上で司法試験に合格しようやく弁護士になれる。つまり、弁護士は学歴上、修士号相当といえる。

こうした学歴観を考えたとき、学士号しかない知的障害者が本人訴訟を起こすことが妥当といえるだろうか。教育一般についても劣っていて、しかも法律の知識もない人間がどうしてまともな裁判を出来るだろうか、出来るわけがない。あり得ないのだ。学士号しかない知的障害者に出来るのは、よだれを垂らしながら「ゔぉくのこころがきづついた!!!」と繰り返すことだけである(以下は原告のイメージ図)。

だからせめて学歴だけでも、修士号がない人間は本人訴訟は出来ないとすべきだろう。そしてそのようにすれば現実的にも、支離滅裂な感情まみれ主張書面は抑制出来る。というのも、一般の修士課程においては、論文執筆などを通して、客観的な文章を書く訓練を受けているからだ。学士号はクズである。

(注)この記事は実体験に基づかず、学歴厨の妄想により構成されたネタ記事です。

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