AtCoder ABC163におけるunratedについて思うこと

おれは三ヶ月前くらいから精神状態があまり良くなくて、その回復のために もうかれこれ一ヶ月くらい競プロから遠ざかっている (精神はだいぶ回復してきた) から完全にエアなんだけど、 先日行われたABC163でまたunratedをやらかしたとのこと。 ぶっちゃけ詳細はわからないんだけど、 またunratedをやらかしたら何か書こうと思っていたので、思うところを想像含みでてきとうに語ろうと思う。

AtCoderの事業は、就活に依存している。 競プロが強い人は仕事でも活躍する「ポテンシャルがある」というのが彼らの主張であり、 人材の競プロ力を高めることで仕事で活躍する人材が増えるというのが彼らの主張だ。 だから、企業協賛のコンテストが成り立つし、AtCoderJobsのようなマッチングサイトも成り立つ。 その主張がどれほど正しいものなのかはさておき、 これがAtCoderがABCの開催に重きをおいて、かつ、コンテストの解説ライブなどにも労力を割いている理由だ。 将来的には、中学受験や大学受験なんかでもプログラミングが導入されると思うけど、 その世界の塾で受講する プログラミング特訓コースのようなものが今、無料で受けれてると思えばとんでもなくありがたいコンテンツだ。

しかしこの理屈から、就活自体がシュリンクすると、 AtCoder自体の価値もなくなってしまう。 なぜならば、いくらAtCoderが強い人材を育てたとしても、 それを受け入れる市場がなくなってしまうからだ。

とりわけ、AtCoderに注目しているのが新卒市場で、 新卒のように就労経験がゼロで、ポテンシャル採用以外にほぼあり得ない場合には、 競プロが強ければ、パズル問題を解く地頭があって、それを実装する最低限のプログラミング能力があることを 証明出来るわけだから、これは間違いなく価値がある。

景気が悪くなると新卒の枠がまずごっそり減るもので、 就職氷河期世代なんて呼ばれ方をされてる人たちもいるけど、 今、新型コロナの影響で新卒の採用がごっそりなくなる超氷河期世代に突入しようとしている。 そして、その氷河期はいつまで続くか不確定だ。もしかしたら1年2年と続いてしまうかも知れないという見方もある。 そうなると、学生たちはもちろん困るけど、AtCoderも困る。 というか、実際に困っているようだ。

そうした中でのunratedはAtCoderにとって致命傷になる可能性がある。 少なくとも新型コロナ以前のunratedよりダメージが大きい。 それは単に、unratedによる信頼の低下という以上に、 ジャッジシステムに不具合を出すということは、 「競技プログラミングを極めても実際の開発ではあまり役に立たない(レッドコーダー無能説)」 ことを自ら証明してしまってることになるからだ。 あまりにも皮肉なことだが、これは彼らが自ら負った宿命のようなものでもある。

さて、今回の不具合だけど、原因はわかっていないらしい。 そしてこれはおれの勘になるが、今回は結構厳しいのではないかという予想している。 なぜかというと、ある程度まともに動いていたようなものが性能系の不具合を出すと、 それが原理的に修正不能だったりすることがあるからだ。 あちらを立てればこちらが立たずなんていうことになったりする。

そろそろレッドコーダーの本気を見せてほしいものだ。


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