チャレンジ算数という雑誌が昔存在した

最近、中学受験界隈に少し興味を持ったので、情報を仕入れているのだが、 今や受験業界で一強となったSAPIXという塾は「復習が大事」というセオリーどおりの教育理論を貫いており、 家庭学習用のプリントも山ほど課されるようだ。 これはおれの知ってる中学受験とはだいぶ違う。

特に算数は量が多く、これは、SAPIXから御三家を目指すような上位層の子どもたちを 基準に考えているためなどということを言ってる人もいる。 本当にそうなのか?上位層は中学への算数という雑誌をやってるのだと思っていた。

そうそうおれの時も、なんかイルカが表紙に描かれていた気がするよ。 このイルカは何なんだ?マイクロソフトの刺客か?

おれが中学受験をしていた頃、「チャレンジ算数」という雑誌があった。 「大学への数学」の中学受験版という位置づけのもので、おれは「チャレ算」と呼んでいた。

今は「中学への算数」という雑誌名に変わっているらしい。 チャレ算は1995年に刊行開始、1999年には名前を変更して終刊となった。 おれが麻布中学に入ったのが1997年だから、おれの学年のほんの前後しかチャレンジ算数という名前 であったことは知らないだろう。非常に価値のある経験をしたと思っている。

おれは買ったことがないが、高校への数学(1976年から)という雑誌もあるようで、 名前を一貫させる意味でも、名前の変更は仕方がなかったかなと思うが、 小学生向けという意味では、チャレンジという名前の方が響きが良かった。 今ではチャレンジというと、日式大企業のチャレンジがあってだいぶ印象が悪くなったけど、 当時はしまじろうのこどもチャレンジもあったし(今もあるかも知れないけど)、 チャレ算という略称もゴロが良かった。中算では、中三とか中産(階級)みたいだ。

さて、おれとチャレ算との関わりはというと、 おれは中学受験の対策として塾が開く算数特訓みたいなものとかそういうものにも出席はしていたが、 どうも面白くなかったため、チャレ算も独自にやっていた。 いつやっていたかというと、小学校にいる間にやっていた。 チャレ算は、現行の中学への算数でも学力コンテストがあるらしいが、 当時もあって、それに名前が載った時は結構喜んだ。

でも、算数オリンピックの予選は落ちた。これは舐めプから準備不足で臨んでしまったというのもあったけど、 単純に頭が悪かっただけという説も濃厚で、あの時おれは自分の頭はSランクではなくせいぜいAランクなのだと悟った。 世の中には本当に理数能力に特化した、信じられない人間が存在するものだ。 いや彼らは人間と呼ぶべきかすらはっきりしない。

もしSランクなら、準備不足でも解けたと思う。 だからこそと言ってもよいかも知れないが、 チャレ算と大数の両方で名前を載せられたことは、自分にとっては自信になっているし、 競技プログラミングでもトップレベルは無理にしろ、それなりにはなれるはずだと信じる根拠になっている。

【大学受験】大数学コン55点から3ヶ月で名前を載せた最強の数学勉強法

算数に自信のある子は、将来的に大学への数学でもきっと学コンに挑むことになると思うから、 中学への算数で名前を載せておくと良いと思う。きっと良い思い出になるから。

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