中学受験における円周率の計算について

中学受験では円周率は3.14である

これはおそらく中学受験をしたことない人にとっても既知であると思うが、 中学受験では3.14を使って円や扇形の計算を実際にさせる。 問題によっては下4桁くらいの複雑な計算が必要になることもあり、 結構めんどくさいし、なにより計算ミスを誘発しやすい。

これに対して、中学受験をしたことない人は、 じゃあpiを使って計算すればええやんという話になるのだが、 小学校の要領からは外れているし、そもそも何かしらの文字が数字を表す というやり方が、中学になって習う1次方程式ではじめて習う概念である。

これについては、中学受験では同じようなことをマルやサンカクのような記号 を使ってやっているから、どうせ同じようなことだろうとは思うがやはり、 自分の小学生の時の水準から考えてみても、いきなりxやyと言われてもアルファベットの 時点で戸惑った可能性は高い。中学に入ってから方程式は自然に感じられたが、 それは中学受験でマルやサンカクでやった素地がある上で、英語を勉強したからだろう。 もっとも、25年前と違って現代では周りに英語は溢れているし、アルファベットごときに 抵抗のある小学生は少ないだろうから、別にそうしても良いのではないかという気はする。 おれの頃には、方程式を使って解くと減点されるなどと噂されたものだが、 今ではどうなのだろうか。(麻布では減点されると言われていたが、学校によっては OKと言われていたり、色々錯綜していた時代ではあった)

中学受験では円周率の計算を暗記する

というわけで、今年の麻布大問2に見られるように、現代でも小学生は3.14を 高速にそして正確に計算しなければならないのだが、 一体彼らはどうやってそんなことをしてるのかというと、 決して、おもむろに計算を始めるわけではないのだ。

どの中学受験学習塾でも、早期の段階で、3.14の倍数については暗記をさせている

おれも小4の時に、3.14,6.28,9.42,12.56,15.70,18.84,.21.98,25.12,28.26と九九のごとく覚えたものだ。

これを覚えておくと、計算が速くなることが多いというのもあるが、実際に筆算をするとなったとしても速いし正確なのだ。 おれは自然と12,15まで覚えてしまったが、別に筆算を高速化すればいいのであれば、一桁を覚えるだけでよい。 受験マシーンとなった小学生は、筆算なしでも頭の中で計算出来るようになるはずである。 円周率の計算についてたくさんの経験を積んでおくと、何かしらの計算をした時に「この数字見たことないな」 という勘が働くようになり、間違いを防げるようにもなる。

円周率計算の暗記法

おれは暗記は苦手で、九九の暗記もずいぶん時間がかかったもので、 3.14の暗記についてもかなり時間がかかった記憶がある。 だから、どんな子でも何度も繰り返せば、きっと身につくはずである。 そうして25年経った今でも覚えているわけであるが、決して数字の列として覚えていたり 語呂で覚えているわけではなく、目の前に9.42だとか12.56とかいう数字が出てくる。 たぶん、視覚的に覚えているのだろう。 3を思い浮かべると9.42が出てくるという具合である。

ではどうやったらそこまで染み付くようになるかというと、 おれの場合は、母親が「4は?」と突然聞いてきた時に「12.56」と 反射的に答えるという訓練を積んだ。 これは九九の場合もほぼ同じである。 最初は暗唱を繰り返したが、その後の定着では、 突然、「7の段は?」と聞かれてとっさに答えるという訓練を積んだ。 考える間もなく答えないといけないため、自然と映像的に記憶するようになる効果がある。

学習というのはテキストをひたすらコピーして演習を繰り返すことではない。知恵であり工夫である。


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